キャッシュフロー経営を実践しよう!!

経営お役立ち情報

京セラの創業者である稲盛和夫氏は自身の著書で次のように述べています。

「お金のことをつねに心配していては仕事ができない。(中略)つねに金策に走り回って自転車操業をしているようでは、本当の経営を行っているとは言えない。※1」
本当の経営に専念するため、金策の先手として将来の「お金の動き=キャッシュフロー」を予測するための3ステップをご紹介します。

STEP1 STRACで収益力を確認する
ツールとして、北青山税理士法人の月次会議でお馴染みの「STRAC※2」を使って、「損益分岐点売上高※2」を把握したうえで、自社の営業力や経費の使い方からどの程度の利益創出力があるかを分析します。

損益分岐点売上高の出し方は

① 付加価値率(粗利益率)を算出
② 毎月の固定費を集計
③ 固定費の総額を、付加価値率で割り戻して損益分岐点売上を計算

という3つの手順です。

損益分岐点売上高を超えない限り利益が出ない=会社にお金が残らないことになりますので、毎月達成すべき目標です。売上が損益分岐点を超えて粗利益がどのくらい出るのか、固定費を払った後の営業利益がどのくらいになるかを見積もります。さらに、営業力を強化し売上を上げられないか、固定費を下げることで利益が出やすい体質に変えられないかを検討します。

STEP2 毎月のキャッシュインとキャッシュアウトを管理する
「損益計算書上で利益が出ているのに、預金残高が増えていない」と感じたことがある方も多いと思います。利益は売掛金や在庫、銀行返済に姿を変えているのです。「利益が出ているから大丈夫」という考え方では、お金が足りなくなるかもしれません。

そうならないためにも、最低限の「お金の流れ」をつかんでおく必要があります。具体的には「売掛金の入金サイト※4」「買掛金の支払サイト」「毎月の借入返済額」「納税」などです。
売掛金と買掛金については、取引先の入金予定、支払予定をしっかりと把握することが大切です。また、特に大口の取引先の入出金のタイミングは押さえておきましょう。
銀行借入がある場合、毎月「元本返済」と「利息」が出ていくことになります。損益計算書で費用となっているのは「利息」だけです。つまり、元本返済は利益の中から行う必要がありますので注意が必要です。

納税も大きなお金が出ていく可能性があり支払に備えが必要です。損益計算書からだけでは予測が難しいので北青山担当者に早めに確認してください。

STEP3 数か月先のキャッシュフローを予測する
STEP1で毎月生み出される利益を把握し、STEP2で入金・出金のタイミングが確認できたと思います。その2つと今後の業績見通しを組み合わせることにより、数か月先の現預金残高が予測できるようになります。もし現金不足が予見されるのであれば、資金調達やコストカットなどの打ち手を早めに検討し実行しましょう。

また、実際の現預金残高と予測とのズレを毎月修正し予測の確度を高める努力も継続的に行うことも忘れずに行っていただきたいと思います。

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「気が付いたら土俵際」ということにならないためにも、キャッシュフローを含めた予算立案と毎月の予実管理を強くお勧めします。そして、現預金をさらに増やすための営業強化・コスト削減等の打ち手を早め早めに実行に移していただきたいと思います。キャッシュフロー経営の実践についてはキャシュモにご相談ください。

※1 稲盛和夫(2000)『稲盛和夫の実学』P.57
※2 STRAC:strategy accounting(戦略会計)の略称
※3 損益分岐点売上高:営業利益がちょうどゼロになる売上高。これを上回れば黒字、下回れば赤字となる。
※4 サイト:取引代金の締日から支払日までの期間

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