国税の納付も「スマホアプリ納付」ができます!

税務お役立ち情報

キャッシュレス決済には、クレジットカードやデビットカードをはじめ、電子マネーやバーコード決済など、多種多様な決済方法があり、近年急速に普及が進んでいます。

個人や法人が納める税金についてもキャッシュレス化が進んでおり、現在ではインターネットバンキングやクレジットカード納付などの従来の納付手段に、「スマホアプリ納付」も追加され、納税がますます便利になっています。

今回は、所得税や消費税などの国税の「スマホアプリ納付」について、ご紹介します。

スマホアプリ納付とは

スマホアプリ納付とは、国税庁長官が指定した納付受託者(GMOペイメントゲートウェイ株式会社)が運営するスマートフォン決済専用のWebサイト(国税スマートフォン決済専用サイトhttps://kokuzei-sp-noufu.gmo-pg.com/)から、Pay払いを利用して国税を納付する方法です。
納税者は、7種類あるPay払いの中から1つ選び、「国税スマートフォン決済専用サイト」で納付手続をします。

<利用可能なPay払い>

スマホアプリ納付のメリット

スマホアプリ納付には、次のようなメリットがあります。

① キャッシュレスで納付できる
② スマホさえあればいつでもどこでも納付できる
③ 届出書の提出などの事前手続が不要
④ e-Taxで申告していれば、納付情報の入力を省略できる
⑤ すべての税金の納付が可能
⑥ 決済手数料が無料
⑦ Pay払いの種類とチャージ方法によってはポイント還元を受けられる場合がある

クレジットカード納付との最大の相違点は、決済手数料の有無となります。クレジットカード納付は、納付金額に応じて決済手数料が発生するため、手数料を支払いたくないという方は、スマホアプリ納付を利用するとよいでしょう。

なお、スマホアプリ納税自体はポイント還元の対象とはなりませんが、Pay払いとチャージするクレジットカードの組み合わせ等によってはポイント還元を受けられる場合もあるため、ポイント還元を狙っている方は、事前に確認が必要です。

スマホアプリ納付の注意点

スマホアプリ納付を利用する際には、以下の点に注意が必要です。

① アカウント残高を利用した支払方法のみ利用可能なため、事前に利用するPay払いへのアカウント登録及び残高へのチャージが必要
② 納付金額が30万円以下の場合に利用することができる
納付金額が30万円を超える場合には、他の納付方法を利用するか、30万円以下に分割して納付する必要あり
※利用するPay払いで設定された上限金額により、利用可能な金額が制限される場合あり
③ 領収書が発行されない

納付金額が30万円を超える場合には、分割して納付する手間を考えると、決済手数料を支払ってでも一括で納付できるクレジットカード納付等を利用した方が便利ではあります。

スマホアプリ納付の手続の流れ

確定申告書など納付する税目や金額の分かるものを準備し、お手持ちのスマートフォンから「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスし、画面の表示に従って手続するだけです。
スマホアプリ納付を利用する際の手続の流れは、次のとおりです。

<スマホアプリ納付の手続の流れ>
1.国税スマートフォン決済専用サイトへアクセス
[専用サイトへのアクセス方法]
① e-Taxの受信通知からアクセス
② 確定申告書等作成コーナーで出力される二次元コードからアクセス
③国税庁ホームページに表示されている「国税スマートフォン決済専用サイト」へのリンクからアクセス
2.支払方法の選択
3.納付情報(氏名等)の入力(※1)
4.納付情報(税額等)の入力(※1)
5.入力内容の確認、納付(※2)
6.納付手続の完了


※1 e-Taxのメッセージボックスに格納される受信通知からアクセスした場合、上記3、4の入力は不要です。
※2 選択したPay払いが起動しますので、納付税額を確認し、画面に従って納付手続を行ってください。

最後に

スマホアプリ納付は、いつでもどこからでもスマートフォンを使って手数料なしで国税の納付ができる非常に便利な手段です。
今回は2024年2月時点の情報に基づいて紹介しましたが、今後対応する支払方法が増えるなどサービスが拡充される可能性もあります。
スマホアプリ納付を利用する際には、最新の情報をチェックすることをお勧めします。

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