会社に届いた請求で「支払い漏れをしてしまった」という経営者様はいらっしゃらないでしょうか?
支払いを遅延しただけで信用がなくなり、次回からの取引を続けてもらえるか、非常に不安になってしまいます。
それだけでなく、支払い手続きには税率の変更などの法改正、昨今の働き方改革に伴う業務の効率化など、時代の変化に対応する必要性があります。
今回はその支払い手続きを一新できるマネーフォワードクラウド債務支払についてわかりやすく解説させていただきます。
マネーフォワードクラウド債務支払とは
マネーフォワードクラウド債務支払は、マネーフォワードクラウドシリーズのサービスの1つで、支払いにおける請求書の管理業務を効率化するためのツールです。
元々マネーフォワードクラウド経費の中にあった支払い依頼機能を分離させて、新たなサービスとして2021年1月にリリースされたものです。
マネーフォワードクラウド債務支払でできる7つのこと
実際に使用する上でどのような機能があるのか、大きく7つに分けて説明していきます。
メールに添付された請求書の自動読み込み
メールに添付された請求書を自動で読み込むことで作業が効率化できます。
PDF化された請求書が添付されたメールであれば、自動取込専用メールアドレスで受信または転送することで、自動でAI‐OCR処理が行われて、支払依頼の下書きが作成できます。
自動入力をしてくれるAI‐OCR
一般的な請求書のPDFファイルであれば、テキストや画像形式に関係なく、請求書のデータからAI‐OCRを介して読み取った支払先、金額や期日が自動入力されます。
一貫して管理できる各種申請フォーム
購買などの申請フォームを自社の運用方法に合わせて作成することができます。
事前の申請から支払いまでを一貫して管理できますので、支払い漏れやミスなどを防ぐことができます。
電子帳簿保存法に対応
2022年1月に電子帳簿保存法改正が行われ2年間の執行猶予である2024年の1月以降は、受け取った電子取引データの書面保存がやむを得ない事情がある場合を除いて禁止されました。
マネーフォワードクラウド債務支払では、電子取引はもちろんですがスキャナ保存にも対応しており、メール添付の請求書などとまとめて電子データで保存しておくことができます。
ボタンワンクリックで銀行振込API
一部の銀行だけに対応している機能ですが、マネーフォワードクラウド債務支払からワンクリックで振込ができます。
手間を削減することができ、内部統制を図るために振込作業を他の担当者に引き継ぐ場合などに非常に効果的です。
効率的な支払調書作成
報酬、料金、契約金などの支払調書の作成ができ、PDF出力、eTax向けCSV出力が可能です。
マイナンバーの登録や印字も対応しているため、効率的な支払調書の手続きができます。
APIで他のシステムと連携
マネーフォワードクラウド債務支払のAPIを使用することにより、マネーフォワードシリーズのその他のシステムと連携が可能です。
マスタの管理などの作業や会計処理が自動化して、負担が下がり事務作業が効率化できます。
マネーフォワードクラウド債務支払のメリットとデメリット
上記で紹介したようにさまざまな機能を備えていて、用途に富んだマネーフォワードクラウド債務支払ですが、実際に導入した際にはどのようなメリット、デメリットがあるのかを解説していきます。
メリット
マネーフォワード債務支払は、業務の効率化を進めるために最適なツールですが、具体的にどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
申請→承認のハンコリレーを電子化
購買の申請や、請求書の支払いの際に生じるのが申請〜承認のハンコリレーです。しかし、マネーフォワードクラウド債務支払なら一貫して電子承認になります。
テレワークやワーケーションなどで自宅でも申請や承認といった作業が可能なので、ハンコをもらうために出社するといった手間が省けるのです。
承認の経路も使用方法に応じて柔軟に設定することができます。
支払い漏れなどのミスを防ぐ
システム自体がテンプレートを使用した自動取込から自動入力といった自動的に入力される項目が多いため、人的要因による入力ミスを軽減することができます。
振込もボタンのワンクリックでできるため、ミスによる支払いの漏れなども大幅に軽減するでしょう。
負担を軽減させて業務が効率化する事により、浮いた時間を確認作業に充当する事ができます。
デメリット
メリットや便利な機能がたくさんありますが、デメリットもありますのでご紹介します。
操作、機能を覚える必要がある
従来と同じ経理業務をする際にも、新しいシステムで一貫して処理したり、管理が必要になるため、操作や機能を新たに覚えなければいけません。
担当者が複数人になる場合、操作に慣れるまでは必要最低限のマニュアルなどを作成して運用していくなどといった工夫が必要です。
継続して費用がかかる
クラウド型システムは、月々の利用料が発生します。
インストール型のソフトの場合、購入してインストールをすれば、追加の拡張機能など購入しなければそれ以上のコストはかかりません。
しかし、クラウド型のシステムであれば継続してコストがかかります。
継続契約して使用することになるため、アップデートによって即座に法改正などにも対応できますが、継続してかかるコストは理解しておきましょう。
マネーフォワードクラウド債務支払の料金プラン
マネーフォワードクラウドの基本料金プランのうち、どちらを選んでもマネーフォワードクラウド債務支払での機能は変わりません。
ただし、マネーフォワードクラウド債務支払を利用する際には、月末時点で登録されている支払依頼申請数が10件を超えると、従量課金として300円(税抜)/件となりますのでご注意ください。
下記にマネーフォワードクラウドの基本的な料金プランをご紹介致します。
スモールビジネスプラン
部門の管理が要らない企業様や、請求業務が比較的少ない小規模な事業者様向けの料金プランです。
基本料金は月額プランですと3,980円(税抜)/月ですが、年額プランですと35,760円(税抜)/年となり、一月あたり2,980円(税抜)と月額1,000円(税抜)の違いが出てきます。
ビジネスプラン
バックオフィス業務を全般的に効率化していきたい中小企業様向けの料金プランです。
基本料金は月額プランですと5,980円(税抜)/月ですが、年額プランですと59,760円(税抜)/年となり、一月あたり4,980円(税抜)と月額1,000円(税抜)の違いが出てきます。
その他オプション
マネーフォワードクラウド債務支払にはオペレーター入力というオプションがあり、請求書の画像を取り込むことで、支払先の選択、合計金額をオペレーターが代理入力して下書きを作成してくれます。
期間は最短で1営業日必要で、入力する内容は支払先、日付、金額
(税率別)、税区分となります。
ダブルチェックを行いますので、記入ミスも起きにくい仕組みになっており、入力の手間を大幅に減らすことができるオプションです。
オプション機能のため、別途20円(税抜)/件の料金がかかりますのでご注意ください。
まとめ
今回の記事ではマネーフォワードクラウド債務支払の説明をさせていただきました。
日々大量の業務をこなさなければいけない経理業務ですが、このようにクラウド型のシステムを活用して業務の効率化に成功し業績アップに繋げている企業様は数多く存在します。
キャシュモでは、マネーフォワードを始めとした各種クラウド型システムの導入をサポートしています。
また、クラウド型システムを駆使して、事務処理作業や経理などのバックオフィス業務のアウトソーシングを提供し、業務効率化を実現します。
債務支払いなど支払漏れを防ぐ事務処理や経理業務の効率化にご興味がございましたら、ぜひキャシュモまでお問い合わせ下さい。