freee会計を徹底解説!国内トップクラスのシェアを誇るクラウド会計ソフト

経理お役立ち情報

freee会計は、クラウド会計ソフトの国内シェアでトップを誇るサービスです。freee会計を利用してみたいけれど、具体的にどのようなサービスなのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クラウド型の会計ソフトは経費精算や明細の仕訳を自動化し、企業の会計業務効率化に役立ちます。本記事ではfreee会計の機能・使い方・料金プランと、実際に利用して分かった3つのメリットについて徹底解説します。

クラウド会計ソフトの「freee会計」とは?

freee会計とは、2012年設立のfreee株式会社が運営している、法人向けのクラウド会計サービスです。

銀行やクレジットカードと連携して自動で記帳を行う機能や、レシート撮影とAI仕訳によって簡単に経費精算や決算書作成ができる機能など、これまで手作業で行っていた業務を自動化するための機能がそろっています。

freee社によると、これにより業務時間は約2分の1に削減、会計にかかっていたコストは年間平均21万円削減したとのことで、実際に導入した企業での効果も実証済みです。

税に関する帳簿書類を電子データで保存する「電子帳簿保存法」にも対応しており、2022年1月の改正など最新の法律に合わせて、随時アップデートされています。

そのためfreee会計は、税制に沿った正確な処理が求められる会計業務の強い味方と言えます。なお個人事業主など個人で導入する場合は、freee確定申告を利用しましょう。

freee会計で利用できる主な機能

freee会計の機能は以下のとおりです。

・かんたん記帳
・経費精算
・請求書・領収書の作成と管理
・決算書作成
・出納帳作成
・資金繰り表作成

それぞれの詳細について解説します。

かんたん記帳

freee会計の「かんたん記帳」は、銀行口座やクレジットカード・ネットバンキングと連携し、明細を自動で記帳する機能です。

金融機関などから取得した明細と過去の登録情報を元に、AIが自動で勘定科目を仕訳します。

連携できるサービスは、ほぼすべての金融機関とクレジットカード・電子マネーの他、ECサイト・オンライン決済・業務システム・クラウドソーシングなど、4,000以上のサービスと連携可能です。

経費精算

freee会計では経費を手入力しなくても、スマホでレシートを撮影するだけで、日時・金額・項目などの必要な情報を自動読み取りできます。

領収書をアップロードし申請の入力をしたら、確認して承認作業をするだけで作業完了です。未承認の領収書がある場合は通知されるため、承認もれの防止にも役立ちます。

またfreeeアプリと同期することで、スマートフォンやタブレットでレシート撮影・アップロード・承認作業ができるようになります。

請求書・領収書の作成と管理

経理に関する知識がない方でも、請求先情報を入力するだけで請求書を作成できます。作成した請求書を元に、数クリックするだけで領収書も作成可能です。

さらに作成した請求書の内容は自動で売掛金に仕訳されるため、請求書管理の手間も省けます。振込先に指定している銀行へ入金があった際に、自動で識別して通知する機能も便利です。

決算書作成

freee会計を使えば、毎月の経理処理を元にワンクリックで決算書を作成できます。税法など専門的な知識がない方や、初めて決算書を作るという方でも簡単に操作できるはずです。

作成された決算書を元に法人税申告もできます。法人税の申告には、freee確定申告への登録が必要です。

出納帳作成

出納帳は日々の帳簿残高と現金残高が一致しているかを確認するためのもので、税理士に依頼しても、これだけは自身で作成するようにと言われることが多くなっています。

freee会計では、入出金を記録した現預金レポートの作成も簡単に行えます。作成した現預金レポートは、現金出納帳や預金出納帳の代わりとして利用でき、口座残高や履歴の確認の際に便利です。

資金繰り表作成

企業や個人が一定期間の収入と支出を表にした「資金繰り表」は、資金不足を防ぐために作成しておくべき予定表です。過去の入出金を記録したキャッシュフロー計算書(C/F)とは異なり、将来のお金の流れを把握するために用いられます。
資金繰り表は、エクセルなどの表計算ソフトで作成すると手入力のため手間がかかりますが、freee会計では自動で資金繰り表を作成可能です。入金予定や借入金の支払い予定の入力も簡単に行える上に、納税額も自動で試算されます。

freee会計の使い方

freee会計の使い方について、初期設定の方法と一般的な会計業務に活用する方法を解説します。

初期設定

freee会計に登録後、まずは開始残高を設定しましょう。開始残高とは、事業スタート時の口座残高のことです。

開始残高を正しく設定することで、売上や経費などの入出金データと実際の口座残高のズレを防ぎます。

開始残高の設定が完了したら、銀行口座やクレジットカードなどを登録して同期します。同期することで明細の自動取得と自動記帳が可能です。

支出の入力

freeeの無料アプリをインストールし、レシート撮影を行います。レシート画像を元に、記帳に必要な日時や金額などの情報が自動で識別されます。

一度登録した勘定科目はAI(人工知能)が学習し、その後自動で仕訳を行います。

見積書・請求書・領収書・納品書の作成

freee会計を使って見積書を作成します。テンプレートに必要事項を登録し、できた見積書をPDFでダウンロードするか、メールで送信しましょう。

見積書を元に、ワンクリックで請求書・領収書・納品書を作成できます。これらを作成すると、自動で売掛金に仕訳されます。

入金の入力

代金が振り込まれる銀行口座を連携し、自動同期できるようにします。これにより入金があった場合に明細を確認するだけで記帳されます。

レポートで分析

日々の取引は自動で集計され、収益レポートと費用レポートが作られます。収益レポートでは、取引先や品目ごとの売上状況が確認でき、費用レポートは経費の額が適正かどうか判断するのに役立ちます。

確定申告

毎月のレポートのデータと必要書類を用意して、年1回の確定申告を行います。freee確定申告ソフトを利用し、必要項目の入力や電子申告などの手続きを行います。

freee会計の料金プラン

freee会計の料金プランは、従業員が「1名~20名の法人向け」「21名以上の中堅~大企業向け」に分かれています。

従業員1名~20名の法人向けの料金プラン

法人向けの料金プランは、以下の2種類です。どちらも、30日間のお試し無料期間が利用できます。

料金 主な機能
ミニマムプラン 月額1,980円(年額23,760円)
  • かんたん記帳
  • 経費精算
  • 見積・請求・納品・決算書作成
  • 利用可能なユーザー数3名まで
  • チャット・メールサポート
ベーシックプラン 月額3,980円(年額47,760円)
  • 上記すべて
  • ユーザー数の追加
  • 請求書の一括請求・定期請求
  • ワンクリック振込
  • 電話サポート

※2021年12月時点の情報です。

従業員数21名以の中堅~大企業向けの料金

中堅~大企業向けには、freee会計プロフェッショナルというサービスが用意されています。料金は要問合せとなっています。

実際にfreee会計を利用して分かった3つのメリット

経理業務の効率化に役立つfreee会計ですが、実際の使い心地勝手はどうでしょうか。サービスを利用して分かった3つのメリットをご紹介します。

データ取り込みと自動仕訳機能が非常に便利

銀行口座やクレジットカードだけでなく、ECサイト・オンライン決済・業務システムなどとも連携できるため、ほぼすべての入出金のデータ取り込みが自動で行えます。

またレシート撮影による経費精算により、従来の手入力より格段に処理スピードが早くなり、人為的なミスも軽減されるでしょう。

その他のfreeeのシステムと連携しやすい

freeeでは「freee会計」の他、労務・勤怠管理と給与計算等をおこなう「freee人事労務」と、「freee確定申告」などのサービスを提供しています。

freee会計で作成した月次レポートをfreee確定申告に反映することや、freee人事労務で確定した給与データをfreee会計上の仕訳に自動同期することが可能です。

アプリが使いやすい

freee会計はアプリでも経費精算や承認作業が行えます。App Storeでのアプリのレビュー評価は、星4.5と高評価です。

アプリであればスマホやタブレットで利用できるため、外出先や移動中など場所や時間を選ばず処理できるのもメリットの一つです。

まとめ

ここまで、freee会計の機能・使い方・料金プランと、実際利用して分かったメリットについて解説してきました。

転記や仕訳の手間なく記帳できる機能や、レシート撮影による経費精算業務の軽減、請求書や決算書のワンクリック作成など、freee会計には多くの機能があります。

アプリも使いやすくスマホやタブレットでも簡単に操作できる上に、クラウド型なので税法改正時にも自動アップデートで安心です。

弊社キャシュモではこのような freeeを始め、マネーフォワードなどのクラウド型システムを企業に導入するためのサポートを行っております。コスト削減や人材不足の課題にお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。

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