【新卒/中途】自社に適した求人サイトは? 12媒体徹底比較

経営お役立ち情報

近年、採用手法の多様化がますます進んでいます。

採用担当者の方々にとっては「どのサイトを使えばいいのか分からない…」と頭を悩ませる原因になっているのではないでしょうか?求人サイトにはそれぞれ特徴があり、求める人材や自社の状況によって使うべき媒体も変わってきます。

今回は自社に適した求人サイトの選び方と、求人サイト12媒体の特徴を紹介していきます。

現在の採用市場の動向について

求人サイトを選定する際には、まず現在の採用市場の動向を把握しておくことが重要です。市場感と自社が置かれている状況を理解しておきましょう。

新卒採用市場

リクルートワークス研究所が行なった23卒の新卒採用の調査「ワークス採用見通し調査」によると、前年と比べて新卒採用数が「増える」と回答した企業は10.9%にのぼりました。「減る」と回答した企業は3.9%であり、その差は+7%ポイントとなっています。

22卒では「増える」と「減る」企業のポイント差が-3.9%ポイントだったことを鑑みると、全体的に企業の採用意欲は高まっています。

21卒・22卒では新型コロナウイルスの影響により求人倍率が減少し、しばらく続いていた売り手市場に若干の歯止めがかかっていました。しかし23卒では企業に採用意欲が戻り始めたことから、再び求人倍率は上昇すると考えられます。前年・前々年と採用活動が成功した企業でも、23卒は苦戦を強いられる可能性があります。

中途採用市場

2022年の中途採用においても、新卒採用同様に求人倍率の増加が想定されます。

リクルート社は「2022年 転職市場の展望」で、「リクルートエージェント 」の求人数はコロナ禍前の水準を超えて推移していると公表しました。コロナ禍で採用を制限されていた企業が一斉に動き出していると考えられます。

これまで以上に人材の争奪戦が繰り広げられると想定される中で、企業はより自社のニーズに合った求人サイトの活用が急務となっています。

自社に適した求人サイトの選び方

データから2022年・2023年の採用市場は企業にとって厳しいものであることがわかりました。ここからは困難な人材確保のために重要となる求人サイトの選び方について解説します。

求める人材が登録しているか

求人サイトの選定ではよく登録者数が比較されますが、いくら登録者数が多くても自社が求める人材が少なければ効果は望めません。年齢、地域、職種など、ターゲットが定まれば自ずと使うべき求人サイトも見えてきます。

求人サイトの特徴を把握する

採用ターゲットが決まれば、次に選定のために各求人サイトの特徴を把握する必要があります。その際に確認するべき要素は大きく分けて二つです。

一つ目は前述した通り「どのような属性の人材が登録しているのか」という点です。自社のターゲットに照らし合わせて、効果が望める求人サイトをピックアップします。

二つ目は「どのような機能が使えるか」という点になります。求人サイトは使える機能やアプローチ方法がまちまちです。掲載できる情報やDM・スカウト、求人サイト上での候補者管理など、さまざまな面から比較が必要となります。

また求人サイトによってはオプション費用をかけることで機能も変わってくるので、費用対効果も考えながら選定しましょう。

登録者数が魅力な大手求人サイト

それではここから各求人サイトの紹介、比較を行っていきます。

まず、登録者数が多い大手求人サイトを5つご紹介します。大手求人サイトは、そもそもの採用人数が多く、ターゲットもさまざまである企業におすすめです。

マイナビ

マイナビは学生のほとんどが登録している新卒採用を代表する求人サイトです。

22卒登録者数が731,820人(2021年3月時点)と、新卒採用サイトの中で1番の学生数を誇っており、多くの母集団獲得を期待できます。一方で掲載社数も25,632社と多く、知名度の低い企業は母集団形成に苦戦する可能性も考えられます。

リクナビ

リクナビはマイナビと並ぶ大手新卒採用サイトです。

22卒では無料で掲載ができた「リクナビダイレクト」の終了に伴い、掲載社数がかなり減少しています。登録学生数ではマイナビに及びませんが、1社あたりの学生数ではリクナビに分があり、マイナビが23.3人なのに対し、リクナビが39.9人となっています(2021年3月時点)。

基本掲載情報として先輩社員の情報を公開できるなど、企業の色をアピールしやすいのも特徴の一つです。

リクナビNEXT

リクナビNEXTは国内最大級の中途採用サイトです。

会員数は1000万人を突破しています。幅広い層が登録しており、バランスのとれた会員構成が特徴となっています。

基本機能として、応募する確率が高いとAIが判定した登録者に対してオファーを送れる「らくらくオファー」がついています。※最大100通まで

エン転職

エン転職は会員数900万人以上を誇る中途採用サイトです。

特徴は若手層の比率が多いことで、会員の7割程度が34歳以下となっています。自社の未来を担う若手人材の確保に向いている求人サイトといえます。

また、エン転職は1求人あたりの会員数が少ないことも強みの一つです。主要転職サイトには10万件を超える求人が掲載されていることもありますが、エン転職は3,682件(2020年4月末時点)と公表されています。

doda

dodaはパーソルキャリア株式会社が運営する中途採用サイトです。

会員数は648万人(2021年9月末時点)で、求人掲載数も9万件以上にまでのぼっています。

dodaの特徴はサイト内に業種・職種に特化した別サイトを併設していることです。エンジニアなどの専門性の高い人材も多く登録しているため、即戦力を求める企業にオススメの求人サイトです。

狙った人材に直接アプローチできるダイレクトリクルーティング型求人サイト

ダイレクトリクルーティングとは、企業側から求職者へ直接アプローチできる攻めの採用手法です。
昨今、ナビ型のサイトでもDMやスカウト機能がついていますが、ここではダイレクトリクルーティングに特化した求人サイトをご紹介します。

OfferBox

OfferBoxは新卒スカウト型では最大手の求人サイトです。

22卒の登録学生数は18万人を突破しており、就活生の3人に1人が利用しています。

OfferBox の特徴は自社に合った学生を見つけやすい点です。基本的なスカウト機能はもちろんのこと、適性検査の結果によるマッチング、オファー承諾に至りやすい学生を上位表示する「AIアシスト」などが備え付けられています。

キミスカ

キミスカは3種のスカウトが特徴の新卒スカウト型サイトです。

登録学生数は約13万人で、新卒スカウト型サイトでは OfferBoxに次ぐ登録者数です。

「プラチナ」「本気」「気になる」とグレードの異なる3つのスカウトを使い分けられるようになっています。登録学生はスカウトのグレードの高さによってエントリーするかを決めるため、最上位であるプラチナスカウトでは80%を超える開封率を誇ります。

BIZREACH

BIZREACHはハイクラスがメイン層となる中途スカウト型サイトです。

登録会員の多くが30~40代、年収500万以上の求職者となります。

また、BIZREACHへの登録には審査が必要なので、そういった点でも優秀人材が揃っています。管理職などの即戦力を求める企業におすすめの求人サイトです。

専門性の高い人材が登録している特化型求人サイト

求人サイトの中には大手には登録者数が及ばないものの、特定の属性に特化している求人サイトも存在します。求める人材が明確であれば、以下のような求人サイトを利用することで効率よく採用を行えます。

LabBase

LabBaseは理系学生に特化した新卒スカウト型サイトです。登録されている研究内容やプロフィールを見て、直接スカウトを送付できます。

また、学歴層も MARCH・国公立以上が80%以上となっており、優秀な理系学生にアプローチできるのが最大の特徴です。

ツノル

ツノルは中小企業向けに特化した新卒求人サイトで、掲載企業の約90%が300名未満の企業になります。もちろんそのことを承知の上で学生も登録しているため、中小企業志望の学生が多く集まる求人サイトです。

また掲載料も10万円からと安く、成果報酬もかからないので、経費を抑えた採用活動が可能となります。

しゅふJOB社員

しゅふJOB社員は主婦の社員求人に特化した求人サイトです。

人手不足が深刻化する中で、主婦層という労働力に効率良くアプローチできることが最大の特徴です。また4~10年以上の勤務実績を持つ会員が80%以上を占めており、即戦力にも期待できます。

Career Cross

Career Crossはグローバル人材の採用に特化した求人サイトで、会員数は約30万人にのぼります。

グローバル人材といっても会員の約6割が日本人であり、ビジネスレベルの英語力を備えた優秀な日本人も多く登録しています。一方で4割は外国籍の方なので、外国人採用を考えている企業にもおすすめの求人サイトです。

まとめ

今回は求人サイトの選び方と特徴の異なる12媒体についてご紹介しました。

人手不足が深刻化している昨今、従来の採用手法では苦戦することも多くなっています。その中で採用を成功させるためには、求める人物像の明確化と適した求人サイトの活用が必須です。改めて採用を見直し、より自社に合った求人サイト選定の参考になれば幸いです。