新年あけまして、おめでとうございます。
今回は新年ということもあり、基本に立ち返って「そもそも経営者の仕事とは何か」というテーマを取り上げたいと思います。今年一年、皆様の会社がより良くなるヒントになれば幸いです。
経営者の仕事は3つ
日本全国には400万以上の企業が存在しており(法人・個人事業合わせた数字)、それと同じだけの経営者がいることになります。「経営者」という職業は決して珍しいものではありません。しかし、「経営とは何をすることか」という質問に具体的に答えられる人は多くないのではないでしょうか。
今回紹介する経営者の仕事の定義は、以下の3つを行うことです。
② 試算の最適配分
③ 人を動かす
企業の方向づけ
企業の方向づけとは言い換えれば「戦略を立案すること」になり、「何をやるのか、何をやめるのか」を明確にすることです。これこそが経営者にとって最も重要な仕事であるといえます。
具体的には以下のような流れで行います。
② 外部環境分析・内部環境分析を行う
③ マーケティング・人事・組織などの戦略を立てる
④ 実行計画を考える
⑤ 計画を実行しながら、PDCAサイクルを回していく
資産の最適配分
資産の最適配分とは「ヒト、モノ、カネ、情報、時間」などの経営資源を適切に配分することですが、言葉にするのは簡単でも、実行するのは容易ではありません。なぜ容易ではないのかというと、経営者も人間なので、どうしても「私利私欲」が働くからです。公私混同してしまう(例えば会社のお金で個人的なものを購入してしまう、事業に関係のない人との飲食代を経費にしてしまう、など)と会社の資源の最適配分は難しくなります。
それを防ぐためには「会社のために」という気持ちを持ち続けて、より良い会社をつくり、儲けて、給与を沢山とるという姿勢が重要になります。
人を動かす
同じ業種で同じ規模の会社でも、業績に大きな差が生まれることがあります。社員一人ひとりの意識の差が業績にも大きな影響を及ぼしているのです。
人を動かすためには、二つの覚悟が必要になります。「先頭に立つ覚悟」と「責任をとる覚悟」です。先頭に立って行動できない人には誰もついてきませんし、上の人が責任をとる覚悟がないと、部下は思い切った行動がとれなくなってしまいます。
「先頭に立つこと」と「責任をとること」を自覚して行動をしていただければと思います。
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今回は概要だけの紹介になりましたが、今後それぞれ掘り下げて説明していきます。今回の記事が、「経営とは何か」を考えるきっかけなれば幸いです。
<参考文献>小宮一慶(2017)『経営者の教科書』ダイヤモンド社