以前「ミッション経営の導入で、新年度は燃える集団づくりを目指せ!」でミッション経営の導入をお勧めしましたが、その後はいかがでしょうか。ミッション経営は始めただけでは意味がありません。本号ではミッション経営を会社に浸透させる方法について北青山税理士法人の経験を基に説明したいと思います。
ミッション経営についての復習
社員の心に火を付け、育て、活性化する「ミッション経営」を始めることをお勧めしました。
ミッション経営に必要なものは「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の3点セットです。「ミッション」とはその会社の使命や存在意義、「ビジョン」は当面の到達目標、「バリュー」は、ミッションに向かった行動がとれるようにするためのルールのことです。
会社が燃える集団になるためには、この3点セットが社員一人一人の腑に落ち、頭で理解するだけでなくハートで共感できるかどうかが問われます。
ミッション経営浸透のためには
ミッション経営の浸透に最も有効な方法は、社長自身が目指す方向に迷いがなく、自分の利益のためではなくこの世界に少しでも貢献するという使命感を持って経営をしている「姿=生き様」を社員に常に見せることです。そして、常にぶれることなく社長自ら語り続けることです。
ミッション経営とは、社長と社員が生きる意味を共有しその実現のための航海に乗り出すようなものです。ミッション経営は、それだけの覚悟が無ければ実現できないものです。
北青山でのミッション経営浸透の実践方法
北青山税理士法人グループでは、創業以来ミッション経営を行ってきました。特に昨年から次のようなステップで代表の梶井と社員一人一人とミッション経営についての対話を行い、さらなる浸透を行いました。
第一ステップ
梶井と幹部スタッフで弊社のミッション、ビジョン、バリューを意味や表現方法を再検討し、社員で共有するための経営計画書を作成しました。このステップを通じて、幹部スタッフが梶井のもつ使命=「ミッション」を再確認し議論を通じて深堀・共有できた点は大きな意味があったと思います。
第二ステップ
書籍『ザ・ビジョン』を教科書にミッション経営について社員全員で考える機会を持ちました。小グループ毎に梶井と「ミッション」「ビジョン」「バリュー」について考え、梶井の言葉をどのように受け止めているかについて腹を割った議論をしました。社員の間でもミッション経営の意味や重要性についての理解はかなり深まったと思います。
第三ステップ
慶応大学大学院経営管理研究科の磯辺剛彦教授を中心として昨年10月に発表された「強い中堅企業のかたち 中堅企業研究会レポート2014」を全員で読み、「強い中堅企業」の実例を学びました。この研究では強い中堅企業はミッション経営を実践していることが解明されています。梶井と社員全員が小グループに分かれて事例研究を行いました。理屈だけでなく成功事例に触れることでミッション経営の現実的な効果を感じることができたと思います。
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ミッション経営に終わりはありません。北青山税理士法人も引き続きミッション経営を押し進め、今まで以上に燃える集団として進んでいきます。ミッション経営にご興味がある方は、是非、北青山の担当者にご相談ください。