話題のニュース用語シリーズ第1回~AIとは何か?~

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最近の新聞記事やニュースなどで目にする機会が増えた「AI」という言葉。AIは「Artificial Intelligence」の略称で、和訳すると「人工知能」となります。昨年までAIの話題と言えば、ロボットが将棋やチェス、囲碁などでトッププロと対戦し、勝利することなどが中心でした。しかし、今年に入ってからはビジネスでの活用が話題となっています。

◇AIの進化
AIが話題を集めているのはAIそのものの進化が大きく影響しています。かつてのAIは、人がコンピュータにルールや知識を覚えこませることで、それを活用して計算をしたり、問題に答えたりするものでした。しかし最近のAIには自分で学習する機能が付いています。つまり、コンピュータが勝手にものごとのルールや知識を学んで、様々な答えを出せるようになったのです。
大量のデータから自分でものごとを分類し、ルール化する機能を「ディープラーニング(深層学習)」といいますが、この機能の進化によって、AIが現実社会で通用するレベルに近づいてきたと言えます。

◇注目のニュース
「202X年、人余り再び? AI導入で省力化進む」(日本経済新聞 2017年8月26日付け
人手不足でほぼ完全雇用状態である日本ですが、企業が一斉にAIを導入などの省力化投資(人手がかからなくなるための投資)に動き出したため、数年後には再び失業者が出てくるのではないか、という内容の記事になっています。記事の中では、

・日経新聞と英FTによる共同調査研究によると、人が携わる仕事の30%はロボットに置き換え可能であること
・機械メーカーの産業用ロボット受注額が、前年同期比で49%増であったこと

などが取り上げられており、2025年には機械による代替などにより、離職失職が増加し完全失業率※が最大5.8%まで上がるという試算も紹介されています。
※2017年6月時点での完全失業率は3%を割り込んでいる。

◇AIは“脅威”なのか“補助”なのか
「ビジネスとAI」という切り口のニュースの論調は大きく分けて2種類あります。
一つは前述したように「人間の仕事を奪うのではないか」というように“脅威”としてとらえる論調。もう一つは「人間の仕事を楽にしてくれる、助けてくれる」というような“補助”としての役割を期待する論調です。

学者の中には「人間が馬、AIが自動車」という表現で“AI脅威論”を唱える人もいます。自動車が発明されてことにより、移動手段や運送手段としての馬の価値は低下し、世界で飼育されている馬の数は80%も減少したことを例に、人間の仕事が奪われてしまうという意見です。

一方で、「AIが人間の代替をすることは到底できない」という主張もあります。AIが得意とする分野であれば人間以上の働きをするが、総合的に見れば、人間のやっていることを再現できない、あくまでAIは人間の補助に過ぎない、という主張です。

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AIを“脅威”と感じるか、人間の“補助”と捉えるのかは人それぞれの考え方、価値観によると思います。しかしながら、労働人口が減少の一途をたどる日本において、AIを上手く使いこなし、生産性を高めていくことが、ビジネスにおいて必須になる時代はそう遠くないかもしれません。

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10月2日〜4日に幕張メッセで開催される「総務・人事・経理Week」に出展します。

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