リアルタイム&正確な数字で”会計を経営に活かす"を実現
2015年の創業以来、エンジニアの人材派遣事業と基地局建設事業を手がけているICS株式会社。同社の代表取締役社長である片桐智氏に、Cashmoとの出会いやサービスを利用しての感想、将来の展望について伺った。
Cashmoのサービスを知り「新しい会社運営の形はこれだ！」と直感
御社の事業についてご紹介ください。
2015年創業の人材派遣業とモバイル系の移動体通信事業を行っている会社です。通信キャリアの基地局建設と建設技術の開発・運用を受託するとともに、これらの業務に必要なエンジニアの派遣を行っています。
当社の強みは、自社で優秀なエンジニアを抱えていること。私自身が通信キャリア出身で、無線技術開発を担当していました。ほかの社員も通信・IT企業の出身者が多く、これまでの経験で培った知見を活かし、既存の事業形態にとらわれないスマートビジネスを展開しています。
Cashmoにご依頼いただくようになったきっかけは?
Cashmoと出会ったのは2021年10月。
数少ない管理系のスタッフが退職してしまい、経理や労務を見る者がいなくなってしまいました。
こういう場合、求人を出して欠員補充するのが一般的だと思いますが、私はどうせならこれを機会に管理系の人件費を削減できないかと考えて周囲に相談してみたところ、同郷の知り合いが「それなら、いい会社があるよ」とCashmoを紹介してくれたんです。
Cashmoの第一印象はいかがでしたか?
これはいいな!と思いました。
経理も労務も財務もすべて他社に丸投げして、社内にスタッフを一人も置かないなんて発想、普通じゃないですよね(笑)。でも、「新しい会社運営の形はこれなんじゃないか」と直感しました。
いま管理系のスタッフは0人ですか?
0人にできたら面白い！とは思ったのですが、残念ながら、そうはなりませんでした。というのも、管理系の運用ルールがまだ何もない状態だったので、まずは社内でルール作りをする必要があったからです。
ある程度仕組みが出来上がっている会社であれば、丸投げできると思います。
他社のサービスは検討しましたか?
いいえ。友人からの紹介でしたし、信頼できると思ったので他社は検討しませんでした。
導入にあたって、不安に思っていたことはありましたか?
「本当にできるんだろうか?」という疑問はありましたね。
何ぶん聞いたこともない新しいサービスですから(笑)。経理代行だけでなく、勤怠管理や給与計算といった労務まで丸投げOK、加えてスタッフを1人雇うよりも安い金額で、だなんて本当かな?と。
でも、ちょうどスタッフが辞めてゼロから管理系を作り上げるタイミングでしたから、これを機会にお願いしてみようと思いました。
経営に活かせる会計の仕組みづくりが最大の課題だった
導入をきっかけに取り組もうと思った課題はありますか?
「会計を経営に活かす」を実現したいと思いました。
そもそも会計の仕組みがまったくできていない。何となくの管理でしのいできたので、お恥ずかしい話ですが、請求書を紛失してしまったということもありました。
成長途上のスタートアップ企業なので本業に注力したい、一方で、7期目を迎えて、そろそろ管理系の仕組みもしっかり作らなければならない。そんなジレンマを感じていました。
「毎月の数字をリアルタイムかつ正確に把握する」こともできていませんでした。工事案件では、原価が先にかかって売上になるのは数ヶ月先ということも少なくないので、リアルタイムに毎月どれだけ売上があるのか把握しにくいんですね。
税務顧問はいましたが、試算表1つ作るのに、ものすごく時間がかかっていました。投資コンサルティング会社へ提出する資料も、税理士の先生がExcelへの書き出しができない会計ソフトを使われていらっしゃったために対応がとても遅く、なかなか用意できなくて困っていました。
また、会計上のルールも決まっていなかったので、同じものが発生したときも、1回目と2回目で処理の方法が違っているといったこともありました。
Cashmoを導入されて、こうした課題は解決できましたか?
はい。業務に関しては、Cashmoに銀行口座もまるっと預けて、経理と税務、どちらもスムーズ・スピーディにできるようになりました。業務負担はかなり軽くなりましたね。業務量としては4分の1くらいに減ったという実感です。
数字のリアルタイムな把握という点では、MF会計に代わってタイムリーに数字が見られるようになりました。投資コンサルティング会社からも「仕事の効率が上がった」と言われています。変動費と固定費を分けて管理するようになったので、毎月の売上もしっかり把握できています。
ルール作りも自社でやらなければならないので管理のスタッフをおいていますが、スペシャリストという訳ではないので、そこはCashmoさんにノウハウをもらいながらやっています。
数字をリアルタイムに追えるようになって、経営はどう変わりましたか?
現状分析ができるようになりました。
どの事業がいま伸びているのか、いないのか。どこにどれだけの経費がかかっているのか。これまで自分の肌感で「こんなものだろう」と思って処理していたものが、今は数字でリアルタイムに見えるので、次の戦略を立てやすくなりました。
実は、導入時が一番大変だったとお聞きしました。
大変でしたね。会社の仕組みや今までのやり方をすべて把握していただかないと導入できないので、導入時の工数がどうしても多くて。一番マッチする形を探るために、何度も来社してもらい、face to faceで情報や意見をバンバン出し合いながら進めていきました。
当時のやりとりで、印象に残っていることは何かありますか?
あります!「導入コンサルタントってすごいな」と思ったんです。
と言いますと?
導入って、それまでの会社の仕組みから、やり方から、今後どういう仕組みがいいかというところまで全部探っていかないといけないなかで、相当な体力を使うし、ものすごい推進力がある人じゃないとやっていけないと思うんです。一緒にやっていくなかで、導入コンサルタントはやっぱりそういう方なんだな、とひしひしと感じました。
実は、導入のタイミングが本社移転と重なっていて、Cashmoさんとの打ち合わせは旧本社でしていたんです。すでに引っ越し準備が済んで、書類はすべて棚から出して段ボールの中という状態でした。
その状況でも資料を見ながら会社の状態や流れを把握していかなければならないというなか、導入コンサルタントの方が何したかって、「段ボールを全部開けさせてください、自分たちで書類見ていくんで」と言って、ガムテープを全部はがして、段ボールを積み重ねて、資料ひとつひとつに目を通していました。
そういうところからやってもらって、「すごいな、ここまでやるんだな」と。"導入時の推進力"これがCashmoの力なんじゃないかと思います。
導入から約1年、Cashmoはもはや会社の1組織
今後の事業展望を教えてください。
モバイル業界は変化のスピードが非常に速く、5年おきくらいに新しい技術が開発・実用化されます。4G、LTEから5Gへ、さらに数年内にはBeyond 5G、6Gは主流になるでしょう。モバイルのデータ量が膨大になれば、インフラもそれに合わせて進歩していかなくてはなりません。ですから、最新の技術動向や市場のニーズに対応できるよう、真摯に勉強を続けながら、高度な社会のニーズに応え続ける会社でありたいと思います。
Cashmoへのご要望があれば、教えてください。
今のままで十分なサービスだと思うので、このままサポートをお願いできればと思います。たまにスポットでお願いしたいことが出てくるので、そこは月々のサービス内でやっていただけたらありがたいです(笑)。
1つ付け加えるなら、経理業務を丸投げすることが当たり前の世の中なんだということをもっと世に知らしめて欲しいですね。投資コンサルティング会社からも「すごく画期的なサービス。Cashmoが入ったらほぼ全ての投資先がもっと良くなると思う」と言われているのですが、そもそも丸投げするという発想がない会社が多い。周囲にサービスのことを話しても、「そんなことできるの?」というポジティブな反応と「そんなの無理じゃない?」というネガティブな反応とが半々です。私も「できるんだよ」とは伝えていますが、Cashmoさんももっと啓蒙活動を頑張ってください(笑)。
どんな会社にCashmoをおすすめしますか?
創業数年のスタートアップ企業で、まだスタッフ数も少なく、管理部門に固定費を出せないような会社にはCashmoはとても向いていると思います。
もし、導入に不安を感じる人がいたら、「やってみてください。何も困ることはないですよ」と伝えたいですね。
Cashmoは御社にとって、ひとことで言うとどんな存在ですか?
パートナーです。当社の運営に欠かせない1組織、1部署だと思っています。管理スタッフにとっては同僚のような存在です。
