法人向け通販サービス比較 Amazonビジネスvsアスクルvsたのめーる

経営お役立ち情報

法人向け通販サービスは、配送や支払い、品揃えなどの点で利便性が高く、利用している会社も多いサービスです。

数ある法人向け通販サービスの中で今回は、Amazonビジネス、アスクル、たのめーるについて、登録方法や品揃え、送料など、さまざまな観点から比較していきます。

法人向け通販サービスの利用を検討している方や、見直しを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

Amazonビジネス・アスクル・たのめーるの比較【登録編】

Amazonビジネス、アスクル、たのめーるを、登録に関する点から比較していきます。

登録料の比較

Amazonビジネス、アスクル、たのめーるともに登録料は無料で、年会費などもかかりません。どの通販サービスも、公式ホームページにその旨が記載されているので、安心して利用できます。

登録方法の比較

【Amazonビジネス】

Amazonビジネスへ登録するにはまず、Amazon ビジネス登録ページの「無料登録はこちら」をクリックします。

メールアドレスの入力画面が出てくるので、すでにAmazonに登録しているアカウントを使いたい場合には、そのアカウントのメールアドレスを入力します。そうでない場合には、まだAmazonに登録していないメールアドレスを入力します。

すでにAmazonにアカウント登録しているメールアドレスを入力をした場合は、ログイン画面が出てくるのでログインし、個人アカウントと法人アカウントを分けて使うか、使わないかを選択します。アカウントを分けて使うように選択した場合には、名前やパスワードを設定します。

またメールアドレス入力の際に、Amazonにアカウント登録していないメールアドレスを入力した場合にも、同じように名前やパスワードを設定します。

最後に、会社名や住所などの事業情報を登録して完了ですが、Amazonでは在籍確認など登録内容の確認作業が入りますが、通常は3営業日以内に完了するようです。この作業が完了すると、「Amazon ビジネスへようこそ」というメールが届き、Amazonビジネスを利用できるようになります。

【アスクル】

アスクルへの登録方法は、まずホームページの会員登録ボタンを押して登録フォームへ進み、そこからアカウントを作成し、作成が完了するとすぐにメールが届きます。その後、お届け先や支払い方法などの必要情報を入力して会員登録すると、平日の日中であれば遅くとも数時間程度で、再度、登録完了のメールが届きます。

アスクルでは欲しい商品を最初に検索し、欲しい商品が見つかってから購入と同時に会員登録をすることもできます。

【たのめーる】

たのめーるでは、まず「新規法人会員登録」の画面にすすみ、お届け先情報、本社所在地、お支払方法などを入力して会員登録します。その後、土日祝や年末年始などを除いた最短半日ほどで登録録完了メールが届き、利用が開始できるようになります。

顧客満足度の比較

J.D. パワーが実施した調査「2021年法人向け通販サービス顧客満足度調査」によると、Amazonビジネス、アスクル、たのめーるを含めた法人向け通販サービス9ブランドの中で、トップ3は以下のようになっています。

第1位:ASKUL(667ポイント)
2年連続の総合満足度第1位。
「配送対応※」「ウェブサイト/カタログ」「料金/請求」の3ファクターで最高評価。

第2位:Amazon Business(665ポイント)
「提供商品・サービス」ファクターで最高評価。

第3位:カウネット(658ポイント)
「配送対応※」ファクターで最高評価。
※ASKULとカウネットの「配送対応」ファクターのスコアは同点。

アスクルが1位、次いでAmazonビジネスが2位という結果になり、3位以降はたのめーるを含めた複数の通販サービスが、1ポイントずつの差で続いています。

アスクルは、「配送対応」など3つの項目で最高評価となり2年連続の1位、Amazonビジネスは、「提供商品・サービス」の項目で最高評価となっています。

Amazonビジネス・アスクル・たのめーるの比較【注文編】

Amazonビジネス、アスクル、たのめーるを、実際の注文に関する点から比較していきます。

品揃えの比較

それぞれの通販サービスの品揃えを比べてみると、Amazonビジネスでは個人向けのAmazonと同じ数億種類という品揃えに加えて、ビジネス向け商品も多数取り揃えています。

一方で、アスクルの品揃えは880万点以上、たのめーるの品揃えは200万点以上となっていますが、どちらも商品のカテゴリーは事務用品から食べ物までさまざまなものが選べます。

送料の比較

【Amazonビジネス】

Amazonビジネスの「通常配送便」は、Amazon.co.jpが発送する商品であれば、2,000円(税込)以上の購入で送料無料となります。

2,000円(税込)に満たない場合には、離島を除く本州と四国は410円(税込)、北海道、九州、沖縄、離島は450円(税込)の送料がかかります。

ただAmazonビジネスでは、年額2,450(税込)からの「Businessプライム会員」に登録することで、Amazon.co.jpが発送する商品であれば注文金額にかかわらず、「通常配送便」が何度でも無料になります。

他にも、「お急ぎ便」や「当日お急ぎ便」、「お届け日時指定便」も回数制限なく無料になり、またビジネスアカウントでよく購入する商品がよりお得に購入できる、「累積購入割引」の特典もついてきます。

【アスクル】

アスクルでは、1,000円(税込)以上の購入で送料無料となります。

1回の注文金額の合計が、クーポンの利用を含めて1,000円(税込)未満の場合には、送料330円(税込)がかかります。

【たのめーる】

たのめーるでは、注文金額200円(税込)から送料無料となっており、前日午後6時〜当日午後6時までの間に同じ配送先へ再度注文した場合には、2回目以降の送料について、注文金額にかかわらず送料無料となります。

1回の注文金額の合計が、200円(税込)未満の場合には、送料220円(税込)がかかります。

到着日数の比較

【Amazonビジネス】

Amazonビジネスの「通常配送便」の場合、商品を発送してからお届けまでに、通常1〜4日かかります。

「お急ぎ便」の場合は、午後11時59分までの注文で翌日中の配達、「当日お急ぎ便」の場合は、昼12時までの注文で当日午後9時までに配達されます。

【アスクル】

当日配送エリアの場合は、午前11時までの注文で、当日夕方を目安に配達されます。

翌日配送エリアの場合は午後6時までの注文で翌日お届け、翌々日配送エリアの場合は午後6時までの注文で翌々日にお届けとなります。

【たのめーる】

当日お届けエリアの場合は、祝日を除く月曜〜金曜の午前11時までに注文すると、当日午後に届きます。

翌日お届けエリアの場合は、祝日を除く月曜〜金曜の午後6時までの注文で、翌営業日に届きます。

支払い方法の比較

【Amazonビジネス】

Amazonビジネスでは、 クレジットカード、デビットカード、コンビニ、ATM、代金引換、一部のネットバンキングおよび電子マネーなど、幅広い支払い方法が選べます。

他にも、会社で購買に利用している法人向けクレジットカードや請求書払いも利用できます。

【アスクル】

アスクルは、10日締または月末締から選べる月1回のまとめ払いのみとなっています。

請求書に同封されている「払込取扱票」を使ったコンビニや郵便局などでの支払いや、銀行振り込み、口座振替、法人カード、クレジットカードなどで支払いができます。

【たのめーる】

たのめーるには、月1回のまとめ払いをはじめ、クレジットカード決済、銀行振り込みによる代金前払い、代金引換も利用できます。

月1回のまとめ払いの場合は、口座振替、銀行振り込み、コンビニ払いから選択できます。

ポイント制度の比較

【Amazonビジネス】

Amazonポイントは、AmazonまたはAmazonマーケットプレイスの出品者が決めた付与数や付与率にしたがって付与されます。

付与されたポイントは、1ポイントを1円として、Amazonが指定する対象商品やサービスの支払いに利用できます。

【アスクル】

アスクルでは、100円(税抜)につき1ポイントのアスクルスイートポイントが付与され、貯まったポイントに応じて270点以上の賞品から、好きなものと交換できます。

【たのめーる】

たのめーるでは、注文商品1種類ごとに100円(税抜)につき1ポイントのハッピーポイントが、自動で付与されます。さらにインターネットで注文した場合には、通常の2倍のポイントが付与されます。

獲得したポイントは、お菓子や日用品、電化製品などの豊富なラインアップから、好きな商品と交換できます。

各通販サービスのメリットとデメリット

Amazonビジネス、アスクル、たのめーるのそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

Amazonビジネスのメリットとデメリット

Amazonビジネスを利用する大きなメリットは、アスクルやたのめーるを大きく上回る、その圧倒的な品揃えです。

一方でデメリットは、「通常配送便」でも2,000円(税込)以上の購入でなければ送料無料にはならず、配送にも1〜4日を要する点です。

アスクルのメリットとデメリット

アスクルを利用するメリットは、顧客満足度の高さによる安心感と、購入と同時に会員登録ができる手軽さです。

アスクルは全体的に、どの比較項目も他2社の間に位置していて使いやすいですが、その中でもデメリットといえるのは、支払い方法が月1回のまとめ払いのみしか選択できないことです。

たのめーるのメリットとデメリット

たのめーるのメリットは、注文金額200円(税込)という少額の買い物であっても送料無料で、さらに当日や翌日に配送してもらえるという点です。

デメリットは、他の2つに比べて商品点数が4分の1以下で、品揃えが少ない点です。

自社に合った通販サービスの選び方

ここまで、3つの通販サービスをさまざまな項目から比較してきましたが、各通販サービスにはそれぞれに違った強みがあります。自社の通販サービスの使い方が、この中のどの強みの恩恵を受けやすいのかを考えて、利用する通販サービスを選ぶといいでしょう。

例えばAmazonビジネスであれば品揃えの良さが強みなので、多種多様な商品を注文する会社に向いています。また規模の大きい会社などで、一度の注文金額が比較的大きくなる場合は、送料の有無を気にする必要がないため利用しやすいでしょう。

アスクルの場合は登録が簡単で間口が広く、適度な品揃えと送料設定で、幅広い業種や規模の会社で利用しやすくなっています。

たのめーるは、少額の購入であっても送料無料で配送も早いため、比較的小規模の会社などで、決まった事務用品を必要な分だけ購入したい場合などに適しています。

まとめ

Amazonビジネス、アスクル、たのめーるはどれも人気の通販サービスですが、提供しているサービスの中身はそれぞれで大きく異なります。

また、どの通販サービスが使いやすいのかはその会社の使い方によって異なり、自社の使い方がどの通販サービスのメリットとマッチするかによって、利用する通販サービスを選ぶ必要があります。

もちろん用途によって、複数の通販サービスを利用するのも1つの方法ですが、あまりにもいろいろなサービスを利用しすぎると、支払いなどの会計処理に手間がかかる場合があるので注意しましょう。

キャシュモでは、このような会計処理をはじめ、経費の削減についてもご相談を承っております。ぜひ一度ご相談ください。

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